名物屋台やはかた舟で博多の夜が満喫できる
神社や町並みなど下町風情が残る街「中洲」。元々は1600年頃に福岡と、博多をつなぐため那珂川に土砂を積んでできたデルタ地帯が中洲の始まりで、劇場や映画館など博多の演劇界の中心として発展し、飲食店などの盛り場として一大歓楽街地として栄えた。現在も九州最大の歓楽街としてネオンサインで賑わう一方、福岡名物の屋台街があることでも知られており、夜になるとラーメンやおでんなどの屋台が十数軒並び、地元の人々で賑わいをみせる。最近人気があるのが「中洲はかた舟」とよばれる純和風の座敷の屋形船で、博多の真ん中を流れる那珂川の上から中洲のネオンが美しい夜景を360度楽しみながら、新鮮な海の幸を使った美味しいコース料理を頂ける。年中無休で、事前予約が必要。また、福岡で一番古い商店街「博多川端商店街」では、櫛田神社や伝統工芸品や和菓子の老舗店が並び、トレンドファッションやレストラン、カフェなども入り混じった散策にはぴったり。
歴史ある祭りが繰り広げられる中洲
博多の中心地でもある中洲では、歴史ある祭事イベントも行われている。5月には835年続いている「博多どんたく」があり、市民が思い思いの格好でパフォーマンスを披露しながら約2万人がパレードを繰り広げる。750年以上も続く「博多祇園山笠」は県無形民俗文化財の祭りで、博多人形師が腕をふるう飾り山の華麗さと、重さ約1トンの舁き山をかつぎ突進する迫力ある夏祭りで、7月に行われ、不景気を吹き飛ばして明るい町を作ろうとはじまった「中洲祭り」は10月に行われる。