2013年にリニューアルされた最新展示方式
福岡タワーやヤフオクドームなど福岡のシンボルが集まる「シーサイドももち」にあり、アジアとの交流拠点として発展してきた福岡の歴史とくらしを年代別にわかりやすく紹介している。展示室は、常設展示、企画展示、特別展示の3つの展示と、アジア各国の楽器やおもちゃで遊べる体験学習室(みたいけんラボ)があり、カフェ・レストラン、ミュージアムショップも併設されている。スマホや貸し出し用のタブレット端末をかざすと、展示品の解説や、収蔵品のデータベースにアクセスできる展示方式がとられている。
国宝「金印」や黒田官兵衛ゆかりの品の展示
常設展示の目玉として、教科書でおなじみの国宝「金印」が展示されている。「漢委奴国王」の五つの文字が重さ108グラム、一遍2.3センチの金塊に刻まれている刻印で、西暦57年に中国の漢の皇帝から倭の国(現在の日本)に送られたものとされ福岡で出土されたもの。ミュージアムショップで購入できる金印のレプリカが人気だ。また、常設展の貴重なコレクションとして、黒田官兵衛を藩祖とする旧福岡藩主・黒田家ゆかりの資料など多くのコレクションがあり注目も集めている。総長321.5cm、刃の長さ79.2cmの黒田家の名槍「日本号」や、織田信長の愛刀で国宝・刀「圧切長谷部(へしきりはせべ)」、国宝・太刀「日光一文字」も展示を常設展示している。企画展では2か月ごとにテーマを変えてコレクションを展示しており、特別展示では世界の文化を紹介する魅力的な巡回展などを随時開催している。