視界360°の眺望とジオラマのような風景
1970年の開業以来、展望台「Seaside Top」からの360°見渡せる広々とした眺望は多くの人々を魅了してきた。しかし超高層ビルの建設ラッシュで展望台も高さが競われる中、高さ152mの70年生まれの展望台は珍しい物ではなくなっていった。しかし、ここから眺める風景の魅力は、この高さと立地が生む美しい遠景と近景のバランスの美しさだ。遠くに富士山、スカイツリー、高層ビル群、東京湾景など名所が見渡せ、間近に東京タワーが佇む。この展望台が「東京タワーが最も美しく見える展望台」と呼ばれる理由だ。一方、階下には江戸時代から残る庭園や寺院、電車が行き交う様子など、その風景はジオラマの様。
居心地の良さと快適なアクセス
アクセスは簡単で、JR浜松町駅のすぐそばという好立地。40階展望台は観光客も少なめで、静かにゆっくりと東京の眺望をながめられる。夕暮れから展望台に上り、くつろぎながら夜の帳が降りるのを見るのもいい。次第に暮れ行く風景に小さな灯りが点き始め、夜には一面に輝く宝石のような東京の夜景が広がる。照明も程よく落とされ心地よい。しかし、この風景を楽しめるのもあと少しだ。2019年には再開発計画によるビルの解体が予定されている。その後は最新鋭のビルディングが建つ予定だ。 “程よい高さ”から見るもっとも美しい東京タワー。今しか見られない風景をお見逃しなく。