“おばあちゃんの街”巣鴨のルーツはとげぬき地蔵
巣鴨が“おばあちゃんの街”と呼ばれる一番の理由は、この街にある高岩寺にあるとげぬき地蔵にある。この寺の本尊は“いのちを伸ばす”延命地蔵を本尊とし祀る。本尊は一般には公開されていないが、その代わりとなる“とげぬき地蔵”に病気の治癒や延命を祈願するため多くのお年寄りが参拝することが由縁だ。しかし巣鴨の魅力はそれだけでなく、地元商店街には昔ながらの店がならび、お年寄りでも安心して買い物や散歩を楽しめる昔ながらの東京風景が残っている。訪れる人を“おばあちゃんのような”温かい心で迎えることが最高のもてなしと考える精神がこの街には残り続けている。
巣鴨地蔵通り商店街の歩き方
巣鴨駅から徒歩5分ほどにある巣鴨地蔵通り商店街は、780mほどの通りに200軒の店が並ぶ。和菓子屋、お年寄り向け洋服店などが多く、若者向けの店は少ない。しかし、古くからある飴細工、畳などの職人の店や、予約をすれば体験ができる手焼きせんべい店、食べ歩きが楽しい焼き鳥、惣菜店など、古き良き東京の情緒が残るのが魅力だ。100年以上の歴史がある清水畳屋が作るぞうりなどは夏には涼しくおすすめ。各店をゆっくりのぞいてお宝を発見しよう。。
巣鴨で名所めぐりを楽しむ
巣鴨のもうひとつの魅力は、近隣の名所、史跡巡りだろう。17世紀末に作られ、江戸(旧東京)の2大庭園と言われる名庭園”六義園”は必見。また、20世紀初頭に建てられた古河虎ノ助男爵邸の和と洋の融合された家屋と庭も重要な見どころ。春には桜が満開になる飛鳥山公園や庚申塚、墓地など見どころが多く、一日散策も飽きないだろう。