門前町の面影を残す情緒あふれる街
東京都葛飾区にある、古くから題経寺(柴又帝釈天)の門前町として栄えた場所。現在は映画『男はつらいよ』の舞台となったことでさらに広く知られるようになり、東京駅から電車で40分とアクセスも良い。柴又駅前には、映画『男はつらいよ』の寅さん像があり、下町情緒あふれる参道がさらに続く。柴又帝釈天参道商店街には、食事処や土産店などが並び、柴又名物のウナギや鯉、ドジョウなどの川魚料理や、名物草団子などが味わえ、木彫や民芸品などの土産が手に入る。柴又のシンボルであり、彫刻のお寺として有名な『柴又帝釈天題経寺(しばまたたいしゃくてんだいきょうじ)』は400年近い歴史を持ち、日蓮上人が自ら刻んだ帝釈天の板仏が本尊となっており、法華経説法にまつわる浮き彫りがある彫刻ギャラリーも見どころ。
歴史ある建物や寅さんめぐりも楽しもう
お寺を抜けると、大正末期に建てられた書院造に西洋建築を取り入れた、和洋折衷の建築が特徴的な『山本亭』がある。登録有形文化財に指定されて一般公開されており、美しい庭園を眺めながらお茶をいただくことができる。建物内部も見学でき、当時流行したモダンな西洋建築から日本庭園を眺めることができる。すぐ隣には映画『男はつらいよ』の世界に浸れる『寅さん記念館』もある。江戸川沿いには都内唯一の渡し船に乗れる場所があり、葛飾区から対岸の千葉県まで江戸川を渡る昔の交通手段を体験できると人気観光スポットになっている。