古い時代の日本にタイムトリップ!
1993年に開園した「江戸東京たてもの園」は、都立小金井公園内にある野外博物館だ。約7ヘクタールの園内に江戸時代から昭和中期(1950年代)にかけて造られた建物が移築、復元され、その総数は30棟。現地保存が不可能でありながら文化価値の高い歴史的建造物を一堂に集め、様々な時代のレトロな建物が展示・再現されている。家具や生活用品からも当時の生活を知る事ができる。
3つのゾーンに展示・再現された古い町並み
園内は3つのゾーンに分けられている。格式ある歴史的建造物が並ぶセンターゾーン、昔の商店など下町の街並みを再現した東ゾーン、そして、様々な様式の住宅を展示した西ゾーン。茅葺の農家や、山の手の街のモダンな住宅など、建物はバラエティに富み、昔の日本や生活様式の移り変わりが楽しく実感できる。また、古い乗り物や道具も展示され、明治から昭和の初めまで時報として使われていた大砲や、1960年代に街を走っていた路面電車など、珍しい物、懐かしい物であふれている。
スタジオジブリと江戸東京たてもの園
「江戸東京たてもの園」のマスコットキャラクター「えどまる」は、アニメ界の巨匠で「スタジオジブリ」創立者の宮崎駿デザインによるもの。自然あふれる小金井にある博物館にふさわしい”虫“をイメージしたキャラクターが愛らしい。「スタジオジブリ」と「江戸東京たてもの園」は、お互いの拠点が小金井にあることから協力関係にあり、園ではジブリ作品に関する特別展も開催され好評を博した。園内には、アニメ作品「千と千尋の神隠し」の参考モチーフになった建築もあり、ジブリ作品ファンにはたまらないだろう。