城からの壮大なパノラマ
彦根城は江戸時代初期に築城されて以来、大変きれいな状態で現代にまで保存されている日本でも数少ない城のひとつ。近世の城の中で、天守が現存しているものは全国でも12しかなく、彦根城はその中でも国宝に指定されている立派なものだ。どっしりとしたたたずまいの彦根城は、彦根山の山頂に建てられており、滋賀の町並みや日本一大きな湖である琵琶湖を見下ろしている。
自然を楽しむ贅沢な庭園
彦根城の見所は天守ややぐらにとどまらない。彦根城の北側に「玄宮園」呼ばれる池泉回遊式の日本庭園がある。近江(今の滋賀)の当時の美しさ、近江八景をそのまま庭園にて再現しようとしたもの。紅葉の時期にはライトアップされ、中心にある大きな池の水面に周囲の紅葉が美しく溶け込んでいる。うっとりするような庭園は、当時の江戸文化の華やかさを思わせる名園だ。また毎年9月には「虫の声を聞く会」も開催されるなど、自然とともに息づく彦根城を堪能できる。
ゆるキャラブームの火付け役「彦にゃん」
各地域の特産物や観光のPR目的で大活躍のご当地キャラクターだが、ゆるキャラブーム人気に火をつけたのがこの彦根城のキャラクター、彦にゃんだ。彦にゃん目当てで彦根城に訪れる観光客もいるほどの人気者になっている。