「未来の凱旋門」とも呼ばれる、奇抜なデザイン
地上40階・地下2階、高さ約173mの超高層ビル「梅田スカイビル」。建設後20年の時を経た今、外国人旅行者の間でブームとなっている。火付け役は英タイムズ紙。2008年に「世界を代表する20の建造物」として、アテネのパルテノン神殿やシドニーのオペラハウスともに「梅田スカイビル」を選出。「これほどスリルのある建物はない」と紹介したことがきっかけだ。ビルを目の前にすると、個性的な外観に驚く。40階建ての高層ビル2棟が最上部でつながり、その連結部分にあるのが展望台「空中庭園」だ。しかしこの「空中庭園」、ただの展望台ではないという。
地上173mにある展望台は、まさかのオープンエア!
最上階の「空中庭園」へは39階から、まるで空中に浮いたような長さ約40メートルのエスカレーターで。エスカレーターは左右、天井はガラス張り。外が丸見えで、まるでSF映画のような世界が味わえる。いよいよ「空中庭園」へ。当然、ガラス越しに景色を眺めるものだと思っていたら大間違い。地上173mにある円形の「ルミ・スカイウォーク」と呼ばれる回廊は、天に向かって解放されているのだ。強風の時は吹き飛ばされそうになるので、要注意。ここからは、淀川や大阪湾、梅田のビル群などが360度一望できる。また、中央は丸くくりぬかれていて、はるか下の地面を覗くことも可能。高所恐怖症でなくとも、その光景はスリル満点。ただの展望台でないというのも納得だ。
ロマンティックなムードが楽しめる「恋人の聖地」
晴れの日なら日中もいいが、夕刻から夜が特におススメ。空一面が真っ赤に焼けるような夕景を楽しんだ後は、キラキラと宝石のように輝く夜景を楽しむことができる。そして「ルミ・スカイウォーク」は夜になると、その姿を一変。青・緑・紫の蓄光石で描かれた天の川やオーロラが出現し、星空の散歩道に。その光景はまさにロマンティック!「空中庭園」が恋人の聖地に認定されているのも納得だ。また、色鮮やかに輝くLEDが敷き詰められたガラスのステージ「ルミ・デッキ」は、恋人の聖地の中でも一番ムードがある場所。周りを囲む「誓いのフェンス」には、カップル達が掛けた「Heart Lock」と呼ばれる鍵が並んでいる。「Heart Lock」は40階(展望台内)コーナーで購入可能。夫婦や恋人同士で永久の愛を誓うのもよし、記念におみやげにするのもオススメだ。