完全地下型の現代美術館
大阪・中之島にある現代美術を展示する博物館。1970年万国博覧会開催のときに建設された万国博美術館を利用し、30年間国内外の作品を収集・保管・展示を行っていたが、老朽化を機に現在の博物館が2004年につくられた。世界でも珍しい、地下3階の完全地下型の新美術館。建物の外観は、アルゼンチン生まれのシーザー・ペリ氏によって、竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしてデザインされたもの。ジョアン・ミロの陶壁画「無垢の笑」、アレクサンダー・コールダーの「ロンドン」が常設されるほかに、所蔵作品のコレクション展や、様々な現代美術作品の企画展が開催されている。レストランやミュージアムショップ、キッズルームや情報ルームも併設されている。
中之島の魅力
大阪市役所をはじめビジネス・行政の中枢であり、川に挟まれた中洲を中心にしたエリア、中之島。現代美術館のほかに、青磁・白磁などの逸品で知られる大阪市立東洋陶磁美術館、楽しみながら科学を学べる大阪市立科学館、レンガ造りの大阪市中央公会堂や石造りの大阪府立中之島図書館といったレトロな建物を眺めながら、川沿いをゆっくり散策できる。中之島をぐるりと周回する水上バス・アクアライナーでの水上散歩も人気。川沿いにはオープンカフェやレストランが建ち並び、ゆったりとした時間を過ごすことができる。6月~9月頃にはオープンテラスで出店が並び、大阪府域をはじめとした地場野菜や果物が並ぶグリーンマーケットが開催され、12月・1月にはプロジェクションマッピングやLEDのライトアップが行われ、屋台の出店が並び多くの人で賑わう。