独自文化を持つ神社
1800年の歴史を誇る全国2300社の住吉神社の総本社。本殿が四つに別れ、第一本宮から第三本宮までが縦に、第四本宮は第三本宮の横にという、大変珍しい建築配置。国宝の神殿は住吉造と呼ばれ、神社建築史上最古の特殊な様式。住吉鳥居は「角鳥居(かくとりい)」という四角柱の柱という特長がある。大きく反りまがった反橋は「太鼓橋」ともいわれ、神に近づくのに罪やけがれを祓い清める為の橋で、地上人の国と天上神の国とをつなぐ掛け橋として虹に例えられた。重要文化財「石舞台」は日本三大舞台のひとつで毎年5月に舞楽が行なわれる。五穀豊穣を願う20アールもの田んぼ「御田(おんだ)」では実際に米が無農薬栽培されている。境内には御本殿のほかに、住吉大社とゆかりのある摂社(せっしゃ)と末社(まっしゃ)も多く配置されている。
住吉大社のパワースポット
「五所御前(ごしょごぜん)」は神功皇后が住吉大神を祭るための土地を求めたとき、杉の木に白サギが3羽止まり、ここへお祭りしたと伝わる聖地。石垣の中の砂利に「五・大・力」と書かれた小石があり、これを集めてお守りにすると体力、智力、財力、福力、寿(命)力が備わり心願成就のご利益がある。本殿授与所で専用御守袋が販売されている。
初辰(はったつ)まいりとは
独自の信仰として知られる初辰まいりは、商売発達と家内安全にご利益があるとされる。毎月最初の辰の日に末社の四社をそれぞれにお参りするのが慣わしで、4年を一区切りとして48回参拝すれば満願成就となる。末社のひとつ「楠くん社(なんくんしゃ)」では、偶数月に右手を挙げたお金招き、奇数月に左手を挙げた人招きの招福猫(しょうふくねこ)の置物が人気。