沖縄本来の自然が残る森
沖縄本島北部の国頭村にある比地大滝は約26mの落差がある沖縄本島最大の滝。森を流れる比地川のほぼ中間にあり、整備された遊歩道の周りにはジャングルのような亜熱帯特有の景色が広がる。滝壺からの景色は圧巻で、深い森の奥でひっそりと、かつ迫力の音をたてながら流れる滝に圧倒される。滝の周辺には学術的にも貴重な380種もの植物が生い茂り、ヤンバルクイナやアカヒゲといった珍しい鳥やエビ、カニ、ハゼといった生き物にも出会うことができる。
滝まで続くトレッキングコース
片道約1.4km、徒歩でおよそ40分のトレッキングはやんばるの森を体験するには最適のコース。「やんばる」とは大昔からの山や森林が今でも残る沖縄本島北部一帯のこと。トレッキングではヒカゲヘゴやイルカンダなど亜熱帯特有の巨大な植物やキノボリトカゲ、シリケンイモリなどの珍しい生き物、吊橋からの眺めなどさまざまな発見があるだろう。午前中の過ごしやすい時間にトレッキングをし、午後はビーチでのんびりするのもおすすめだ。
年間3万人以上が訪れるキャンプ場
比地大滝の遊歩道入り口は「比地大滝キャンプ場」。カフェやトイレ、シャワー施設もあるのでトレッキングをする人にも便利。管理棟にはキャンプ利用者や散策に訪れる人でにぎわう「比地カフェ」がある。こだわりのインドカレーや沖縄でも珍しい名護コーヒー、黒糖ぜんざいなどが人気。テントエリアの脇には比地川が流れており、澄み切った清流は子どもたちの絶好の遊び場だ。