多様な景観を楽しめる、世界に誇る文化財
金沢の「兼六(けんろく)園(えん)」、水戸の「偕(かい)楽園(らくえん)」と並ぶ日本3名園の1つ。国の特別名勝にも指定され、フランスのガイドブック「ミシュラングリーンガイド」でも3つ星を獲得するなど世界からも高い評価を得ている。藩主が賓客(ひんきゃく)をもてなす「延養亭」を中心に岡山城、操山(みさおやま)を借景として取り入れ、園の随所に建物を配置している。園内中央に築かれた「唯心山」、ふもとに巡らせた水路や池など、歩きながら移り変わる景観を楽しめるようになっている。中でも園内で最も重要な建物「延養亭」からの眺めが一番美しい景色になるように作られているのが特徴。通常は非公開だが年に2回、春と秋には特別に一般公開されるのでぜひ訪れたい。また建物のほかに植物やタンチョウなど自然との調和も見逃せない。春は桜やつつじ、夏は花菖蒲や蓮、秋には紅葉、冬は椿や梅など季節ごとの景色が楽しめる。後楽園では江戸時代からタンチョウが飼育されていた。一時中断したものの、その後復活し現在はケージの中で飼育。毎年1月1日には数羽のタンチョウを放鳥し、新年のおめでたい雰囲気にふさわしいと大勢の人が訪れる。
ナビゲートアプリで観光をより楽しく便利に
2015年5月からはスマートフォンアプリ「岡山後楽園ナビ」がスタート。岡山後楽園の見どころを写真や動画で紹介したり、GPS機能で観光をナビゲート。建物や植物、イベントについて深く知ることができ、観光がより便利に楽しくなる。