充実した6つの展示室と広さで見ごたえ十分
第1展示室は3万7000年前~10世紀初めまで。日本に人類が誕生した旧石器時代の土器や古墳、奈良時代の華やかな都の様子など日本文化が形成された過程を見ることができる。 第2展示室は10世紀~17世紀の平安時代から安土桃山時代。ひらがなやカタカナを記すようになった日本語や着物の原点となる十二単(じゅうにひとえ)が生まれた文化と、貴族や武士、庶民といったさまざまな階層の生活風景を紹介。 第3展示室では16世紀~19世紀の近世の人々の生活や文化を取り上げる。現代につながる「都市」が作られた時代。日本最大の城下町「江戸」を中心に、都市社会のしくみと文化を明らかにしている。 第4展示室は沖縄から北海道まで複数の民族による列島の文化が並ぶ。お正月に食べるおせち料理やマタギの文化をはじめ、祭りや妖怪、まじないなど見えないものに対するさまざまな儀式を紹介。 第5展示室は19世紀後半から1920年代まで。西欧の文化を取り入れた「文明開化」と文明開化がもたらした都市化と消費生活に焦点をあてる。東京の人口が300万人を突破した1923年に起こった大地震をきっかけに、都市化の抱える問題と資本主義経済がもたらした消費生活と大衆の娯楽を再現。 第6展示室は1931年の満州事変からオイルショックを経た1970年代までを取り上げる。数々の戦争を繰り返した日本の姿と戦後の生活の変化について紹介。