成田山新勝寺へお参りしたあとは緑豊かな公園を散策
成田山公園は新勝寺大本堂裏の丘陵地を利用した庭園。公園には西洋庭園や3つの池、滝などがあり訪れる人の憩いの場となっている。園内には江戸時代末期から現代までの書の作品や資料を展示する成田山書道美術館も併設。また美術館脇にある「水琴窟(すいきんくつ)」は江戸時代より伝わる日本庭園装飾の技の1つ。岩盤をつたってくぼみにたまった水があふれ、下に埋められたおおがめに落ちる音は四方に反響し澄んだ音を響かせる。
公園の2大イベント、春の梅まつりと秋の紅葉まつり
成田山公園は四季を通じて日本庭園ならではの情緒豊かな風景を作り出している。1928年に完成し、80年以上のときを経た公園の樹木は立派に成長し、円熟のときをむかえようとしている。春に咲くのは桜のほか平均樹齢50年を超える約500本の紅梅や白梅。毎年2月下旬から2週間、梅まつりがおこなわれ週末にはイベントも開催。三味線や箏など伝統音楽の演奏会をはじめ、お茶会、甘酒などが無料でふるまわれる。11月の紅葉時期はモミジ、クヌギ、ナラ、イチョウなど約250本の木々が赤や黄色に色づき、園内にある3つの池の水面に映し出される。紅葉まつりに訪れる人は1日1万人。園内にある茶室「赤松庵」ではお茶会が開かれ、誰でも無料で参加できる。お茶は初めてという人でも気兼ねなく参加できるのでこの機会にぜひ体験したい。演奏会は竜智の池に浮かぶ浮御堂で行われる。箏、尺八、二胡などの美しい音色を聴くことができる。