飛鳥時代を象徴する明日香村の存在
多くの古墳、寺院など、奈良の飛鳥時代の歴史を肌で感じることが出来るのが明日香村だ。奈良県の中央部に位置する明日香村は、飛鳥に都・宮が置かれていた飛鳥時代を象徴する様々な歴史的遺産を残す地域である。日本の心の故郷としても知られ、今でも多くの古墳や遺跡が保管されその歴史が守られている。また自然の豊かで、のどかな雰囲気が広がる明日香村。ゆったりとした歴史情緒溢れる旅が楽しめる。
飛鳥時代を代表する古墳や遺跡の数々
日本最大級の横穴式石室を持つ「石舞台古墳」は、明日香村に来た際には是非訪れたい必見の観光スポット。昔、この地の権力者であった蘇我馬子の墓であるともいわれている。積み上げられた石が特徴的なこの遺跡は、重さなんと2300トンもの花岡石を使っている。春、桜の季節には美しい風景を作り出しまるで飛鳥時代に迷い込んだような幻想的な雰囲気に包まれる。高松塚古墳の横には、高松塚で発見された壁画・西壁女子群像のレプリカが保管されている「高松塚壁画館」(有料)がある。様々な埋葬品のレプリカも見ることが可能だ。また、高松塚古墳は国営公園として整備された中にあり、大変綺麗に整えられた園内はハイキングをしても気持ちがいい。その他にも、中大兄皇子が作ったといわれる水時計の「飛鳥水落遺跡」や、「蘇我入鹿首塚」、作られた意味や由来などが謎のまま、インパクトのある「亀石」など、歴史好きにはたまらない遺跡や古墳が目白押しなのが明日香村。蘇我馬子によって建てられたという日本最古の大寺院「飛鳥寺」も忘れずに。旅の締め括りに、標高148メートルに位置する「甘樫丘展望台」から美しい明日香村を眺めるのもおすすめだ。