霊山・戸隠山の麓に創建された、2000余年の歴史を刻む神社
奥社（本社）・九頭龍社・中社・火之御子社・宝光社の5社からなる戸隠神社。世界に光を取り戻した「天岩戸開き」の神々を祀る聖地としても名高い。戸隠山は、天照大御神が隠れた天岩戸が飛んできたとされる地。神仏習合時代は、高野山・比叡山などと並び称される修験道の霊場だったという。5つの社はそれぞれ離れた場所に点在。時間がない場合でも、パワースポットとして名高い奥社と中社、戸隠山の地主神である九頭龍社は訪れたい。
日本屈指の強力パワースポットとも呼ばれている奥社・九頭竜社へ
参拝は、まずは奥社・九頭竜社からがおすすめ。奥社・九頭竜社へは入口から約2km。山深い山道は、徒歩のみ通行可能だ。樹齢400年を超える巨杉が並ぶ並木道を過ぎると、戸隠山麓に奥社の鳥居と社殿が見えてくる。天照大神が天の岩屋にお隠れになった時、天の岩戸をこじ開けたとされる天手力雄命（あめのたぢからおのみこと）を奉斎した事が、奥社のはじまり。そのことから、奥社は人生を変える行動力・実現力をもたらすスポットと言われている。奥社の手前にあるのが、九頭竜社。戸隠神社の創建（紀元前210年）前から、地主神として祀られていた戸隠最古の神社だ。物事を実現化させる「荒魂」のパワーをもたらすスポットとして知られている。
戸隠神社の中心・中社で、戸隠神社参りを締めくくり
奥社の相殿として創建された中社は、現在では戸隠五社の中心的な存在。戸隠神社の社務所も置かれている。神話の中で天の岩戸を開ける策を提案した神、天八意思兼命（あめのやごころおもいかねのみこと）を祀ることから、学業成就などのご利益があるとか。境内には樹齢700年を超えるご神木や樹齢800年を超える三本杉があり、パワースポットとしても有名。また社殿右奥の滝には、強い浄化作用があると言われている。付近には、ご当地グルメである戸隠そばの店が点在。戸隠はそば処である長野県の中でも、一番おいしいそばが育つ地域として有名だ。戸隠神社参拝とあわせて、ぜひ訪れたい。
