南国土佐のエネルギッシュなカーニバル
毎年8月9日(前夜祭)10日、11日(本番2日)、12日(後夜祭・全国大会)の4日間、高知市内9ヶ所の競演場・7ヶ所の演舞場で約200チーム、約19,000人の「鳴子(なるこ)」を持った踊り子たちが「よさこい節(ぶし)」に合わせて繁華街を踊り歩く情熱的なお祭り。衣装は伝統的な法被(はっぴ)や着物から、工夫をこらした個性的なコスチュームや髪型までチームによって様々で、音楽も各チームがアレンジした和風からサンバ調まで様々な楽曲と振付が披露される。よさこいのシンボルともいえる「鳴子」は、もともと農作物をねらう鳥に音を鳴らして追い払うための農機具だが、現在では踊りに取り入れられ、両手でカチカチと音を鳴らして楽曲を構成する楽器の一部となっており、よさこい祭りになくてはならないアイテム。
プライドを懸けたチーム戦が繰り広げられる 祭りの起源は第二次世界大戦後、市民の健康と繁栄を祈願し高知市の商工会議所が企画したのが始まり。1999年からはチームで「よさこい大賞」争う全国大会が開催され、楽曲、振付、鳴子の鳴らし方、衣装、音楽発信源のトラック「地方車(じかたしゃ)」、総合評価の6項目で10名の審査員によって審査される。また、各競技場で個人賞も選ばれ、様々な種類のメダルが授与される。チームの構成人数は過去最少4名から最大800名までと様々だ。100人前後の踊り子が舞うチームのパワーとスケールは圧巻で、情熱的なカーニバルは見る者を圧倒する。祭りの観覧は前売りの指定席のほか、当日無料の自由席も用意されている。