追手門と天守が現存する国内でも貴重な城
土佐藩主山内一豊によって1601年に築城されて以来、400年以上の間天災や戦争の危機を乗り越え、現存天守は1749年の火災の際に再建されたもので、日本国内に残る木造の現存12天守のひとつで、初期の古い様式を今に伝える貴重な文化財。天守閣や追手門をはじめ、15棟が国の重要文化財に指定されている。高知城へは正門である「追手門」から散策がおすすめ。石垣の上に渡櫓を載せた櫓門で豪壮で堂々たる構え。天守閣と追手門がそろって現存している城は国内でも3城しかなく、追手門前から天守閣を望めるのはここだけで、絶好の撮影スポットとして人気がある。追手門を抜けて左手には自由民権運動の父とされた高知出身の板垣退助の像。山内一豊の像は追手門手前の図書館前にあり、その騎馬像は国内最大級。「杉の段」と呼ばれる追手門から登城する階段はわざと上りにくい階段に作られ、一豊の妻の像もある。「本丸」には天守・本丸御殿・納戸蔵・廊下門・東多聞・西多聞・黒鉄門などの建造物が残る、国内でも貴重な見所となっている。「天守」は外観4重(内部3層6階)の望楼型天守で最上階には回り縁および高欄があり、高知市街や筆山、北山連山など周辺の山々を一望することができる。
300年の歴史を持つ日曜市
追手門前から東に1.3kmにわたり、300年以上の歴史を持つ「土佐の日曜市」が毎週日曜日に早朝から夕方まで行われているのでぜひ立ち寄りたい。約500店が軒を並べており、野菜や果物、金物や植木など、地元の人々の暮らしが伺える生活市だ。