桜の名所100選にも選ばれた千光寺公園
千光寺公園は尾道駅の北側、標高144.2mの千光寺山の中腹から頂上にかけて広がる公園。春は約1500本の桜がいっせいに咲き、ピンク色の花で園内を埋め尽くす。日本桜の名所100選にも選ばれている。展望台から見える古い家が建ち並ぶ町並みと入り組んだ島影の風景は瀬戸内海ならでは。日本100景、夜景100選にも選ばれ、多くの人の心を打つ、日本の昔懐かしい風景がそこにある。
断崖絶壁に建つお寺、千光寺
千光寺は千光寺公園の中心にあり断崖絶壁に建つお寺。漆塗りの本堂「赤堂」や“残したい日本の音風景100選”にも選ばれている「鐘楼」はシンボル的存在だ。境内には巨石や奇岩が多く、なかでも周囲50m、高さ15mの巨岩「玉の岩」はその昔、岩の先端に光る玉があったという伝説が残されているほど有名な岩だ。現在は岩のいただきに代わりの玉が置かれ、夜になると3色に輝く。ほかにも岩を登って参拝する「くさり山」、たたくとポンポンと音がする「鼓岩」、岩を割って根を張る「岩割松」など自然の神秘を目の当たりにするスポットが多い。
ロープウェイで展望台へ
展望台へは徒歩で10分ほどだがロープウェイで上がることもできる。千光寺山の山ろくと山頂の間を約3分で運航。車中では尾道の古い町並みのほか、艮神社の天然記念物「大楠」や天寧寺の「三重塔」、千光寺や瀬戸内の島々など次々に風景が移り変わる。晴れた日には遠く四国まで見渡せるほどの絶景だ。