日本の昔懐かしい風景が今も残る町
尾道駅を降りると目の前に瀬戸のおだやかな海が広がる。海といっても川のように狭い海「尾道水道」は映画やドラマにも数多く登場し、尾道を代表する風景だ。背後には山腹をおおうように家が連なり、迷路のように張り巡らされた坂道の石畳の路地は家同志の距離が近く、車のなかった時代の懐かしさを感じる。石畳の道をのんびり歩いたり、しまなみ海道でサイクリングをして自然を満喫したりとさまざまな楽しみ方ができる。
小寺めぐりで日本文化を味わう
お寺の町として知られる尾道市街地。全長2km、徒歩で約3時間の石畳の坂道で結ばれた25のお寺をめぐる「小寺めぐり」。文化財の宝庫で国宝の寺と呼ばれる「浄土寺」や大きなわらじのかかる仁王門が印象的な「西國寺」、断崖絶壁に建つ尾道のシンボル「千光寺」、にぎり仏が体験できる「持光寺」など大小さまざまなお寺が石畳で結ばれている。ほかにも「七佛めぐり」や「ゆったり散策」などテーマ別に楽しめるコースがいくつかある。
しまなみ海道のサイクリングで自然を感じる
尾道と四国・愛媛県を結ぶ全長70kmの「瀬戸内しまなみ海道」はウォーキングやサイクリングに最適。温暖な気候を利用した洋ランや花の栽培が盛んな「向島」、村上水軍発祥の地で瀬戸内海のビューポイントがある「因島」、国産レモン発祥の地で島ごと美術館などの芸術の島「生口島」など多種多様な島と観光スポットが点在している。