花どころとして知られる自然公園
三次市街地の北西、江の川畔にある尾関山公園は、春は桜やつつじ、初夏は青葉、秋はもみじ、冬は雪景色と、花どころとして有名な公園だ。1632年、三次藩主として浅野長治に領地が与えられると尾関山に下屋敷が置かれ、頂上に天文台を設置。現在はその跡に2階建ての展望台があり、三次の街並みを一望することができる。昼に広島市内を出発しても夕方には戻ることができるのでドライブにも最適。
春の桜、秋の紅葉はともに名所
春のシーズンには約1000本の桜が山を覆い尽くす。桜の種類も多く、河川敷には約500mの桜のトンネルができる。「三次さくら祭」では3月下旬~4月中旬にかけてライトアップも行われ、特に初日は花火の打ち上げや和太鼓の演奏など多くの人で賑わう。10月下旬~11月中旬は公園内を真っ赤に染める紅葉がすばらしい。夜は園内にある清心池周辺の樹木がライトアップされ、日本らしい風景に安らぐ空間となる。
合わせて見学したい「鳳源寺」
江戸時代の元禄赤穂事件、通称「忠臣蔵」の中心的存在である浅野藩の初代藩主、浅野長治によって建てられた寺。境内には忠臣蔵に登場する大石良雄、通称「大石内蔵助」が手植えしたとされる枝垂桜があることで有名。敵に攻め入った47人の元赤穂藩士「四十七士」の木像が安置されている「義士堂」は堂内に入ることはできないが、前面がガラス張りになっているので細かく彫られている様子もよくわかる。本堂の裏にある庭園「愚極泉」は見学するのに事前連絡が必要なため注意が必要だ。