紅葉谷公園は景観に配慮した砂防庭園
紅葉谷川にそって広がる公園。70年前の台風被害の災害復旧にあたり、「庭園砂防」と呼ばれる景観配慮型の工事をおこなった。園内の石材を傷つけない、コンクリートが目に触れないよう自然の石で包むなど自然環境に配慮するよう、地元広島の庭師が工夫して作庭した。150年の歴史をほこる「岩惚旅館本館」の建物も公園の風景に溶け込んでいる。宮島桟橋より徒歩20分ほど。紅葉谷公園の東にある谷ヶ原には鹿がたくさんいて、「谷原麋鹿」として厳島八景の1つとなっている。
中国地方屈指の紅葉の一大名所
紅葉谷公園には、紅葉の代表種であるイロハカエデが約560本、端正で美しい葉を持つオオモミジ約100本、その他、3つの葉先が特徴的なウリハダカエデやヤマモミジなど約40本が植えられている。なかでも撮影スポットとして人気の紅葉橋周辺の紅葉は秀逸でまさに燃えるような色となる。
公園内の神社をお参りしたあとはお茶屋で一休み
ロープウェイの紅葉谷駅へ向かう途中には厳島神社の末社にあたる「四宮神社」がある。毎年8月に行われる四宮神社祭、通称「たのもさん」では島内の人々がたのもさんと呼ばれる船のレプリカを四宮神社へ持ち込む。お祓いを受けたあとは五穀豊穣を願って厳島神社周辺から大鳥居へ向かって船を流すのだ。また園内には2か所のお茶屋があり、戸外に設置されたテーブルで森林浴をしながら食事ができる。