年間約2000万人の観光客が訪れる魅力の温泉地
1日2万5000㌧もの湧き出る温泉が、スパやリゾート、温泉宿に利用されている箱根の楽しみ方は多彩だ。登山鉄道、ゴンドラ、ロープウェイなどに乗りながら、富士山と国立公園の風景を楽しむ、美術館、庭園など観光施設を訪れる、季節ごとに開催される数々のイベントに参加するなど、温泉だけでなくいろいろなニーズに応えてくれる。また、一口に箱根といってもエリアによって雰囲気や見どころは様々。目的やテーマを絞って観光できるよう、エリア別に特徴を紹介する。
エリア別箱根温泉の魅力
箱根湯本エリア:
箱根の玄関口。箱根の中でも一番古い温泉地。箱根湯本駅前のお土産銀座は温泉まんじゅうや伝統工芸品の寄木細工などショッピングにぴったり。日帰り温泉可能な宿も20軒以上あり、気軽に訪れることができる。
宮ノ下・小涌谷エリア:
リゾート地として発展したエリア。有形文化財登録の富士屋ホテルや屋内外に100のお風呂がある温泉テーマパーク箱根小涌園など、箱根を代表する観光スポットが多くある。老舗旅館が所有する約2万坪の大庭園は季節ごとの散策が楽しめる。
強羅エリア:
箱根観光の中心地。美術館や公園など、自然の中で落ち着いた時間を過ごせるエリア。有縁無縁の霊を慰め、送り出すために「大」の文字を炎で描く大文字焼きは夏場の箱根でトップを争うイベント。強羅の源泉数は46か所にもおよび、泉質自慢の宿が多い。大人向けの上質な宿がそろっている。
仙石原エリア:
富士山に一番近いエリア。箱根ガラスの森美術館や星の王子様ミュージアム、ポーラ美術館など大きな美術館が集まっていてアートな気分にひたれる高原リゾート。自然の音だけの静かな時間を過ごせる宿が多い。
芦ノ湖エリア:
遊覧船や水上スキー、釣りやキャンプなどアウトドアが存分に楽しめるエリア。ロープウェイで駒ヶ岳の山頂へ行ったり、箱根神社を参拝したり、歴史と自然が楽しめる。たっぷり観光した後にゆっくりくつろげる温泉宿が充実。