妙義山は、九州の耶馬渓・四国の寒霞渓と並んで、日本三奇勝に数えられ、奇岩怪石が林立する名勝。春は桜と新緑、秋は紅葉の名所として多くの人が訪れている。群馬県では、赤城山、榛名山と並んで群馬県を代表する山としても親しまれており、古くから山岳信仰の対象となってきた。最も高い峰で標高は約1000メートル程度だが、切り立った岩場が連続する登山コースは、上級者でも難しいと言われている。一方で、明治45年、イギリス人の登山家ウオルター・ウエストンは、妙義山でロープを使いながら2人で岩山を登る技術を日本人に初めて教えたことから、日本における近代登山発祥の地としても知られている。