3つの日本一を保有する宮地嶽神社
約1600年前に創建された全国に鎮座する宮地嶽神社の総本宮。開運商売繁昌の神社として知られている。神社前の参道は海まで一直線に続いており、海岸と山側の両方に鳥居を構えている。境内には3つの日本一があり、日本一のしめ縄「大注連縄」の大きさは直径2.5メートル、長さ13.5メートル、重さ5トンで宮地嶽神社のシンボルになっている。境内の神田で育てられた稲の藁で作られたしめ縄は3年に1度新しいものに掛け替えられる。2つめの日本一は「大太鼓」で、直径2.2メートルの大きさを誇り、材料は全て日本国内で調達され、檜の原木や和牛の皮を使用しており、毎年1月1日の0時に打ち鳴らされ、その音は数キロ先まで響き渡る。3つめの日本一は「大鈴」で、重さ450kgの銅製で、大太鼓と共に奉安されている。
九州北部王朝の聖域であった歴史ある神社
境内の敷地は広大で、6世紀末に建立された日本一の大きさを誇る横穴式石室を有する「巨石古墳」があり、石室は、全長23メートル、高さ幅ともに5メートルを超え、金銅製の王冠や、太刀、黄金の出土品、宝石類など300点が発見され、北部九州の王が祀られていたと考えられている。それにちなんで、現在は本殿の屋根が黄金の屋根に生まれ変わっている。また、「民家村自然広苑」には、日本各地から移築復元した、合掌造り、二棟造り、くど造り、鉤屋造りの民家や、高床式平柱小屋など、特徴的な古民家を見学することができる。また、本殿裏手には「奥の院8社」が点在し、稲荷神社や不動神社、薬師神社など8社を全てまわると大願が成就するといわれている。