150年余り前、開国当時の面影が色濃く残る山手
山手西洋館はイタリア山庭園に2つ、元町公園周辺に3つ、港の見える丘公園に2つ。 イタリア山庭園の中にある「外交官の家」は国指定重要文化財になっている。アメリカン・ヴィクトリアン様式を取り入れた華やかな装飾が特徴。 「ブラフ18番館」は教会の司祭館として1991年まで使用されていた。当時の家具が復元・展示され、昭和初期の外国人邸宅の暮らしを再現。 「ベーリックホール」はイギリス人貿易商の邸宅。2000年までインターナショナルスクールの寄宿舎として使用されており、現存する戦前の山手外国人邸宅の中では最大規模。 緑に囲まれた「エリスマン邸」は“現代建築の父”と呼ばれたA.レーモンドの設計。庭が眺められるサンルームが特徴で喫茶室もあり、ケーキなどのスイーツが楽しめる。 「山手234番館」は外国人向けの共同住宅として建設。当時としては珍しいアパートメントハウスで現存する数少ない建物。 赤い瓦屋根と白壁が印象的な「山手111番館」。隣接するローズガーデンが見ごろになる5月、10月は多くの人でにぎわう。 「横浜市イギリス館」は英国総領事公邸として建設された。1階ホールはコンサートなどに利用され2階の展示室や寝室は見学可能。
西洋文化をいち早く取り入れリードしてきた元町
横浜港開港当時、外国人向けの商店が集まったことが山手の始まり。1970年代後半には「ハマトラ」とよばれる元町発祥のファッションが一大ブームとなる。バッグの「キタムラ」、アクセサリーの「スタージュエリー」など横浜ならではのブランドが並ぶ。