20世紀初頭建築が連なるレトロな街並み
自然豊かな山里に美しい景観を誇る温泉街がある。冬は深い雪に覆われ、夏には緑豊かな木々で溢れる。そんな山間部に位置する銀山温泉には、川沿いに12軒ほどの温泉旅館が立ち並ぶ。夕暮れになるとガス灯にやわらかな灯りがともり、その温泉街が一層美しく輝く。銀山温泉の歴史は古く17世紀の江戸時代にさかのぼる。かつてこの一帯は銀山として栄え、銀山で働く工夫が川の中から湧き出る温泉を発見したことが始まり。“銀山“温泉の名の由来でもある。20世紀初頭に作られた当時モダン言われた木造バルコニー建築も、時を経てノスタルジックな景観となり、山里の小さな温泉町は、郷愁を漂う美しい町として人々を魅了し続ける。
街全体がスパのように楽しめる温泉街
町には12の温泉旅館がある。日本的なもてなしが受けられる旅館に宿泊し、料理を楽しみ、温泉でリラックスして過ごすのが王道だろう。旅館で貸し出される浴衣(ゆかた)を着たままの町散策も温泉街ならではの過ごし方。商店や食事処のほかに共同浴場(有料)、無料の足だけつかる「足湯」もあるので立ち寄ってみては。ほとんどの旅館で日帰り温泉のサービスがあるので、宿泊せずに温泉を楽しむことも可能だ。
散策路で銀山温泉の自然を満喫
温泉街近隣に広がる自然も美しい。近隣にウォーキングコースがあり、銀山温泉を取り巻く山の自然を楽しむことができる。川のせせらぎや、白銀の滝など豊かな自然を感じることができるだろう。その先には銀鉱の跡地も残っており、見学が可能だ。ただし、冬場は雪により足場が悪くなるため坑道方面へは入山ができないので注意が必要である。