「神様の台所」という名を持つ山上に輝く神秘の火山湖
自然の美の宝庫「立山」で、際立った美しさを誇る火山湖「みくりが池」。静けさを湛え、鏡のように光る湖面に山の稜線が映しだされる風景は、立山観光のハイライトとされている。標高2,405m地点にあり、面積約30,000㎡、水深15 m、周径631 mで、「室堂」で最大の湖を誇る。湖は立山信仰において「神様の台所」と呼ばれ、この湖の水を使い立山権現に捧げる料理を作ったと言われている。夏は美しい高山植物に彩られ、池の周囲に生えるハイマツ(マツ科の常緑低木)は、国の特別天然記念物のライチョウの棲みかで、運が良ければ貴重なライチョウの姿を見る事もできるだろう。
江戸時代から残る山小屋など貴重な景色を巡る「周回コース」
「みくりが池」周辺は道が整備されており初心者でも散策が楽しめる。中でも「みくりが池周回コース」は1時間ほどで散策ができるコースとしてお薦めだ。江戸中期に建てられた日本最古の山小屋「立山室堂」(国重要文化財)、透明度の高い水が美しい火山湖「みどりが池」、酸化鉄を含み赤褐色をした湿地帯「血の池」などを巡り、みくりが池の大パノラマが広がる「みくりが池展望台」へと続くコースとなっている。
日本一標高の高い温泉「みくりが温泉」でリラックス
室堂ターミナルからみくりが池方面へ12分ほど歩くと、”日本一の高所にある温泉”として有名な「みくりが温泉」がある。源泉100%かけ流しの湯が自慢の温泉からは、見事な山の絶景が愉しめる。登山の拠点となる室堂に近いので、登山の帰りに立ち寄り疲れを癒す客も多い。日帰り入浴も宿泊もできるが、宿泊すれば満点の星空が愉しめるだろう。