江戸時代からの寺の街
谷中はお寺の町だ。江戸城を守るため、火災や地震で逃れてきたため、中心部に人や店が集まりすぎたのを緩和するためなど様々な理由から自然と集まり街ができた。歩きながら、食べながら、古き良き日本を感じてほしい。谷中の街の中心が、谷中銀座で、個人商店を中心に約70店舗が並ぶ。谷中銀座では食べ歩きをするのが当たり前で、「やきや」のいか焼き、「たまる」のちょんまげいも、「肉のサトー」のメンチカツ、「しっぽや」の焼ドーナツ、「初音屋」の天ぷらなど、リーズナブルでおいしいものを食べ歩きするのも楽しい。寺の街にはお墓もある。 谷中霊園だ。10万㎡に約7000基の墓地で、東京とは思えないほど静かだが、地元の人が近道や子供の遊び場、犬の散歩コースとして利用しており、とても身近な存在なのだ。徳川家最後の将軍、徳川慶喜や日本画家、政治家など多くの著名人が眠っている。メインロードのさくら通りは桜の名所で有名。
七福神めぐりのイベント
東京で最も古い七福神めぐり(七人の神様がそれぞれまつられている7つの寺社をめぐって幸福を祈願する)。毎年期間限定、1月1日~10日の9:00~17:00。お寺の本堂の中まで入ることができるのもこの期間だけ。気持ちをあらためて1年のスタートを切るには申し分ないイベントだ。谷中には観光カリスマと呼ばれる澤功(さわいさお)さんが経営しているホテル「澤の屋旅館」がある。9割は外国人観光客。徒歩で1日めぐった後に利用するには最適だ。