江戸時代の町文化の中心
江戸時代に徳川幕府の祈願寺として指定されたことから、この浅草寺を中心に江戸の街は栄えた。江戸の下町文化の中心といえるのが浅草であり、浅草寺はその文化や歴史を代表する観光スポットである。参拝客はなんと年間3000万人。もちろん海外からの観光客も多い。浅草といえば雷門が有名だが、これは東京都最古のお寺、浅草寺の総門で、大きな雷門とかかれた大提灯は1番の写真スポットとして知られている。高さは4メートル、重さはなんと640キロと大変大きなちょうちんだ。雷門の両脇には大きな神像があるが、右が風神像、左が雷神像だ。この2体の像の名前から、正式には風雷神門というのが略されて雷門と呼ばれている。慶応元年の火事で焼けてしまったが、海外でも有名なパナソニックの創立者松下幸之助が寄付して昭和30年代に再建されている。
土産物屋が並ぶ仲見世通り
この門をくぐって本堂へ向かう道が仲見世通りだ。仲見世通りには数多くのお土産屋さんが並ぶ。人形の形をしたお饅頭「人形焼」や、米を使ったお菓子の雷おこしは浅草の名物。ここでは食べ歩きができるので、是非試してほしい。この仲見世を抜けると見えてくる大きな建物が、宝蔵門である。ここには重要文化財が保管されている。さらに進むと、本堂、五重塔、浅草神社と見て回ることができる。5つの屋根が重なったデザインの五重塔は、日本ならではの建築方法で地震の多い日本でも倒壊例がない。そのことから、世界一高い東京スカイツリーは、この五重塔を参考に設計されている。浅草寺からも見えるので、2つを見比べながら探索しても楽しいだろう。 おすすめはなんといっても桜の時期である。しだれ桜の美しい4月頃は観光客で混雑する浅草寺だが、五重塔や池との桜のコラボレーションはまさに日本の風景といった雰囲気。また春以外にも、5月の三社祭りやほおづき市など年間行事も多い。