オーガニックレストランも充実している自然と美術品の融合をテーマにした美術館
信楽焼きで有名な滋賀県信楽町の自然豊かな山中にあるミホミュージアム。中国の詩人である陶淵明が書いた「桃源郷」をモチーフに建てられており、枝垂桜の並木道を抜け、銀色のトンネルを進み谷にかかるつり橋を経て、美術館のエントランスへとたどり着く。この美術館にはエジプトをはじめ、ギリシャ、ローマ、中近東、中国、そして日本などの世界中の美術品が2000点以上がコレクションされており、常時250点ほどが展示されている。重要文化財に指定される作品も多く、私立美術館として国内でも有数のコレクション数を誇る。常時展示されている作品に加えて、季節ごとの特別展示も行っている。無農薬・化学肥料を使用しない食材を使ったレストランやミュージアムグッズを販売するショップもあり、1日を通して過ごすことができそうだ。また、ガラス張りのエントランスは斬新なデザイン。ルーブル美術館のガラスピラミッドで有名なイオ・ミン・ペイが手がけている。周囲の自然との融合を考えられた美術館は、周囲の景色をもアートの一部のよう。大自然を肌で感じられる美術館だ。
美術館のまわりは圧巻の美しさの自然が
自然との融合をテーマにした美術館だけあって、周囲の自然もミホミュージアムの見所のひとつ。特に、春には枝垂桜が美術館への道のりを美しく彩っている。銀色に輝くトンネルに入ると、華やかな桜のピンクがよく映える。また秋には紅葉も楽しめる。計算しつくされた美しい自然と美術館の融合を体感できる桜や紅葉の時期は特におすすめだ。