大阪を代表する、ショッピングストリート
南船場と長堀通りを挟む南側が心斎橋エリア。その中心にあるのが、老舗やデパート、ブランド専門店などが軒を連ねる心斎橋筋商店街だ。この商店街の歴史は古く、18世紀半ばまで遡る。明治になってからは舶来品を扱う小売店など、おしゃれな店舗が増えたという。大正・昭和時代には、呉服屋もデパートへと姿を変え、ショッピングを楽しむ若者たちで街が賑わうようになった。最近では、商店街をあげて季節ごとの催しを開催するなど、古き良き商店街の輝きを取り戻す動きが盛んに。創業数百年の老舗から最新ファッションを扱うショップが共存し、新しい魅力を発信している。
大阪を代表する若者文化の発信地「アメリカ村」
地下鉄心斎橋駅の西側、長堀通りから道頓堀までの範囲に広がる一帯が「アメリカ村」と呼ばれるエリア。大阪・ミナミで最も活気があふれる流行発信地だ。ショッピングビル「ビッグステップ」を中心に、カジュアルファッションをはじめ中古レコードや打楽器、雑貨などのユニークな店がぎっしり。関西の若者文化を、肌で感じることができる。また、1983年に大阪ミナミ出身のアーティスト・黒田征太郎氏が描いた壁画「ピース・オン・アース」も必見。ほかにも独創的なオブジェや建物などが並び、いたるところでポップカルチャーを感じることができる。そのアメリカ村で中心となるのが、三角公園(御津公園)。芸人やミュージシャンを志す若者たちのパフォーマンスや、フリーマーケットなどでいつも賑わっている。
外国人旅行者専門の観光案内所も活用しよう
外国人旅行者専用の観光案内所「KANSAI TOURIST INFORMATION CENTER SHINSAIBASHI」にも、立ち寄ってみたい。関西圏を訪問する外国人旅行者に日本各地の観光情報だけでなく、旅行手配や旅行者が求めるサービスを提供。日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国で対応してくれる。宅配再送サービスや各種交通パスを販売する「インフォメーションセンター」のほか、ムスリム信仰者が礼拝できる「多目的スペース」などを設置。企業と外国人観光客との架橋を目指す「マッチングスペース」では、オリジナル 3Dプリンタでのフィギュア製作などができる。観光情報だけではなく、日本または関西の商品・技術の情報も発信。旅のネタ探しに、ぜひ活用したい。