城壁をモチーフにした美しい外観
地上4階、地下1階の建物をぐるっと囲む真っ白な外観は、琉球王朝時代のグスク(城)と石垣をイメージしたもの。「海と島に生きる」をメインテーマとしており、博物館では沖縄の歴史や文化についての資料を、美術館では沖縄にゆかりのある芸術作品を中心に展示、同じ建物内で2つの施設が楽しめる。屋外の展示スペースやショップ、カフェ、ふれ合い体験室もあり、子どもも楽しむことができる。館内を知り尽くしたボランティアのサポートでゆったりと見学できるのも魅力。
沖縄の歴史と文化を伝える博物館
沖縄県立博物館の展示は、通年開催している常設展のほか特別展や企画展が開催される。館内正面のサークルホールに設置された沖縄の成り立ちを映像化した大型ワイドスクリーンや約2万年前に沖縄で暮らした原始人、港川人の化石人骨など興味深い展示が多い。首里城に掲げられていた「万国津梁の鐘」の現物が収蔵されているのはこの博物館だけ。
沖縄にゆかりの深いアートを展示する美術館
歴史を重んじた外観とは対照的に現代的な構成の美術館。コレクションギャラリーと企画ギャラリーの2カ所に分かれており、コレクションギャラリーでは沖縄の作家はもちろん、国内外の沖縄にゆかりのある作家の美術作品が鑑賞でき、年に3~4回の展示替えが行われている。過去の企画ギャラリーでは「ディズニー夢と魔法の90年展」や「琉球絵画展」などが開かれ、著名な展覧会から沖縄に関連した芸術展までさまざまなジャンルの企画展は人気の1つとなっている。