年間の来館者数が300万人を超す、日本一人気のある水族館。
那覇空港から車で約2時間。沖縄美ら海水族館は、自然豊かな沖縄本島北部の本部(もとぶ)半島にある。美しい海に面したこの地は、1975年に開かれた沖縄国際海洋博覧会の跡地。海の向こうには伊江島を望む。「沖縄の海との出会い」をテーマにした館内は、3階水族館入口(コーラルロビー)から入館して2階、 1階へと海深くへと潜っていくような構造が特徴。浅瀬のイノー(礁池)からサンゴ礁の海、黒潮の海を経て深海へと、沖縄の海の神秘に触れる旅が体感できるように展示されている。
浅瀬から水深700m付近まで、沖縄の海を再現。
沖縄美ら海水族館の一番の見どころといえば、世界最大級の水槽「黒潮の海」だろう。深さ10m、長さ35m、幅27mを誇る巨大な水槽には、2匹のジンベエザメと4匹のナンヨウマンタをはじめ、黒潮の回遊魚たちがいっぱい。ジンベエサメとナンヨウマンタの繁殖を目的とした複数飼育は、世界でも例を見ないという。ほかにも自然光が降り注ぐ「サンゴの海」の水槽では、10年以上の年月をかけて育ててきた約70種800群体の生きたサンゴを展示・飼育。毎年6月頃にサンゴの産卵も確認されている。
美ら海の魚を見ながら、贅沢なティータイムを。
沖縄の海の世界を満喫した後は、水槽の生き物たちを間近に見ながら一服なんていかが。黒潮の海の一角に設けられた「カフェ オーシャンブルー」では、優雅に泳ぐジンベエザメやマンタを眺めながら、沖縄のローカルフードであるタコライスなどの軽食やお茶が楽しめる。目の前を魚たちが横切る様子は、圧巻!水槽側の席はいつも込み合っているため、この席を狙う場合は、開館直後に直行するのがおすすめ。16時以降は、比較的空いているという。