坂道の街
長崎 坂の多い街として知られる長崎。市街地以外は山に囲まれており、山の斜面にはたくさんの民家が建ち並ぶ。1858年の幕末の開国で多くの欧米人が長崎に居住することになり、日本の治外法権の地区で外国人の自治地域として大浦の東山手、南山手、出島が居留地として設定された。
オランダ坂の由来
旧居留地中でも有名なのがオランダ坂のある東山手エリア。1862年に日本初のプロテスタントの英国聖公会会堂が建設され、当時の長崎の人々は西洋の外国人をすべて「オランダさん」と呼んでいたため、日曜礼拝に行く外国人が通る坂をオランダ坂と呼ばれるようになった。オランダ坂沿いには、1879年にアメリカ人によって建設された女子校 活水学院や、東山手12番館と呼ばれるロシア領事館が置かれた洋館を利用した長崎市旧居留地私学歴史資料館、7棟の洋館住宅が並ぶ東山手洋館群があり、雰囲気のある石畳、当時のままの石垣、石造り溝、煉瓦塀などが残ったままで、当時の面影を残している。異国情緒あふれる通りをゆっくりと散策するのがおすすめだ。