長崎中華街は幕末から
横浜、神戸とならんで日本三大中華街のひとつである長崎新地中華街。東西南北すべての入口には色鮮やかな中華門が建てられており、約250mのこぢんまりとした十字路には約40軒もの中華料理店が並ぶ。江戸時代中期に中国からの貿易品の倉庫として建設された埋立地で、幕末に唐人屋敷が廃止されたため多くの中国人がこの地に移り住んだことが中華街の始まりとなった。
中華街の名物料理ちゃんぽん
中華街で人気のメニューがちゃんぽん。福建省の麺料理を日本風にアレンジしたもので、1899年創業の四海樓がちゃんぽん発祥の地といわれる。濃厚スープに太麺が絡み、具だくさんの野菜と魚介が乗っている。ほかにも、パリパリの揚げ麺にちゃんぽんをベースにしたとろみ餡がかかった皿うどんや、トロトロに煮た豚をふっくらしたパンのようなパオに挟んで食べるトンポーローも長崎中華街で人気のメニューだ。
長崎冬の風物詩 ランタンフェスティバル
2004年より本格的始動した長崎ランタンフェスティバル。元々は地元中華街の人々が中国の旧正月(春節)を祝うために始めた行事で、現在では長崎の冬の風物詩になっている。毎年、旧正月の2月中旬頃から15日間にわたり、長崎新地中華街や、浜市・観光通りアーケードなどの市内中心部に、約1万5千個ものランタン(中国提灯)が飾られ、メイン会場の湊公園をはじめ各会場には、干支や中国の歴史上人物を模った大型のランタンオブジェがお目見えする。期間中はパレードや中国雑技団のショーや、中国獅子舞、龍踊り、胡弓の演奏など中国にちなんだイベントが開催され賑わいをみせる。