富士山が美しく映し出される湖の魅力
2013年に富士山が世界遺産登録され、その構成資産のひとつとして河口湖を含む富士五湖も世界遺産として登録された。それまでも、夏や冬の長期休暇にはレジャーが盛んなリゾート地として人気スポットであったが、世界遺産登録によりさらに注目されようになった。 河口湖は五湖の中で2番目に広い湖だ。湖の三方は山々が連なるが、南側は広く開け、その先には雄大な富士山がそびえ立つ。天気の良い日には湖に富士山が映り、”逆さ富士“と呼ばれ、水面に映る富士と、本物の富士が鏡のように対称に見える風景は、河口湖でもっとも美しい景と言われている。
四季折々の楽しみ
豊かな自然に恵まれた河口湖では、四季折々の美しさを堪能できる。春は桜が咲き、各地でフェスティバルが行われる。夏は青々とした森が美しく、湖はマリンスポーツが盛んになる。また8月には、富士五湖の4つの湖で花火大会が催され、打ち上げ花火が華やかに夏の夜空を彩る。秋には色づいた紅葉が素晴らしい。“紅葉めぐり”というトレッキングイベントが開催され、赤く染まった紅葉を楽しみながらウォーキングを楽しむ。そして冬には、富士山は雪に覆われ、晴れた日には湖面に美しい姿を映し出すという。鏡のような水面にくっきりと映し出されるもうひとつの富士、この美しい逆さ富士の姿は冬にこそ際立った美しさを見せる。そして1月中旬から2月下旬には、冬の風物詩“冬花火”が開催される。富士のふもとの湖畔で、澄み切った冬の夜空に打ち上がる花火を見るのはまた格別であろう。
河口湖はレジャー天国
河口湖の魅力はなんといってもレジャーの豊富さだ。付近には博物館、美術館が多くあり、中でもヨーロッパの街並みを彷彿させる“オルゴールの森”は、世界でも珍しいオルゴールが展示され観光客に人気だ。近隣にはゴルフコースやテニスコート、湖には遊覧船のほかマリンスポーツもさかん。釣りも盛んで、ブラックバス釣りのメッカとして人気である。近隣にはアミューズメントパーク“富士急ハイランド”、アウトドアパーク“フォレストアドベンチャー”など、自然が豊かな河口湖ならではのレジャー施設も豊富だ。ほかにもキャンプ場、温泉、冬にはスキーなど、1年を通して楽しめるリゾートの魅力にあふれている。