松島の風景が最も美しくみえる四大眺望
松島が、最も美しく見える場所は、東西南北の4か所に位あり、それぞれ「壮観」「麗観」「偉観」「幽観」と呼ばれる。特に北の「麗観」富山からの眺望図は、人気浮世絵師歌川広重の名画にも描かれる美観を誇る。
東からの眺望「壮観」大高森(おおたかもり)
宮古島のほぼ中央に位置する標高105.8mの山、「壮観」大高森。松島湾を東から西に向かって見る景色は、手前に島、向こうに松島丘陵が広がり、天気が良ければ蔵王連峰も望める。360°見渡す壮大な景色が特徴だ。
北からの眺望「麗観」富山(とみやま)
東松島市の境界近くにある標高116.8mの山、「麗観」富山。山頂には史跡「富山観音堂」があり、その仁王門前からの眺望は視界を遮るものがなく、広々とした松島湾の風景が美しい。また、富山観音から少し下った場所にある「大仰寺」(だいぎょうじ)からも、庭園と共に美しい松島の眺望が楽しめる。
西からの眺望「幽観」扇山(おうぎやま)
松島パノラマラインの双観山(そうかんざん)側入り口近くにある標高55.8mの山、「幽観」扇山。山頂からの風景は、優雅に扇が広がるように見えることから「扇山」と呼ばれる。山の静けさが残り、かつては寺院などが点在していたという。現在は小さなお堂「達磨堂」(だるまどう)と近くに岩窟が残るのみだが、その静寂は幽玄の世界をたたえ、秋の紅葉の美しさも有名である。
北からの眺望「偉観」多聞山(たもんざん)
七ヶ浜町の代ヶ崎にある標高55.6mの山、「偉観」多聞山。山頂にある「毘沙門堂」(びしゃもんどう)裏手からの風景が美しく、松島四大観の中で最も近くに島々を見ることができる。近くの塩釜港や松島海岸から、はるかに金華山まで見渡せる。