3000本の七夕飾りが出迎え
初代藩主伊達政宗が活躍した400年前から続く伝統の七夕祭りは、“東北三大まつり”のひとつとされ、200万人を超える人出でにぎわう。優美さで有名なこの祭りは、竹と和紙で作られた色鮮やかな七夕飾りが、町のいたるところに飾られ、その数はおよそ3000本と言われ日本一を誇る。特に大規模な飾り付けがされる”一番町”や”中央通り”などのアーケード街、仙台駅周辺などは最も華やかな飾りが施され、訪れる人々の目を楽しませる。
ロマンチックな星空の恋の伝説
七夕といえば、星の世界に住む機織り(はたおり)の上手い娘と農耕に熱心な青年の恋の物語が広く知られている。仲の良いふたりが恋に夢中になるあまり、仕事や芸の研鑽を怠るようになったため、娘の父である王の逆鱗に触れ引き離され、一年に一度「七夕の夜」にだけ会う事が許されるようになったという話。七夕祭りはロマンチックな物語に彩られ、芸の上達や農作物の豊作を願う祭りとして親しまれ続けている。
七夕祭りを盛り上げるイベントの数々
開催期間中には多くのイベントが催される。前夜祭には花火祭が行われ16000発の打ち上げ花火が盛大に夏の夜空を彩る。「おまつり広場」では様々なイベントが開催され、アートワークショップやステージパフォーマンスなど楽しい企画に溢れる。郷土料理が味わえるフードコートも出店され、仙台のグルメを楽しむことができる。町の中心部を離れ、史跡「瑞鳳殿」で行われるイベントもぜひ訪れたい。同期間中には「瑞鳳殿七夕ナイト」が催され、藩祖伊達政宗の霊廟「瑞鳳殿」が竹灯で幻想的にライトアップされる。