季節ごとに変化する絶景ビュー
阿蘇国立公園内にある「大観峰」は阿蘇北外輪山の最高峰の標高936mに位置する展望スポット。お釈迦様が仰向けに寝ている姿に似ていることから「阿蘇の涅槃像(ねはんぞう)」と呼ばれる阿蘇五岳を一望でき、広大なカルデラ盆地や大分県の九重連山(くじゅうれんざん)まで、360度見渡せる阿蘇随一の絶景ビューポイント。大観峰までは、車もしくは阿蘇駅から阿蘇周遊観光バスにてアクセス可能。天然の展望台の眼下には阿蘇谷が広がり、五岳まで何も視界を遮るものがない特等席。涅槃像は向かって左から根子岳が顔、その右の高岳が胸、中岳が臍(へそ)、杵島岳と烏帽子岳が膝(ひざ)に例えられている。6月、7月の新緑の季節が最も美しく、日中の寒暖差が大きい11月頃の早朝には運が良ければ雲海を見ることができる。雲海に浮かぶ涅槃像はまさに神秘的。また、五岳にのぼる神々しい朝日を見ることもできるので、早朝時間はおすすめだ。展望台の背後には見渡す限りの草原が広がる。
地元阿蘇グルメを楽しむ
近くには大観峰茶店があり、阿蘇の特産グルメが揃っていて、テイクアウトも充実。阿蘇を代表する名物ジャージー牛乳のソフトクリームや、炭火で焼き上げた脂身の少ないあか牛の串焼きや、熊本特産の馬肉の串焼き、阿蘇ハーブ豚のソーセージなどを購入して展望台のベンチで絶景を眺めながら贅沢な時間を過ごすのも良い。車移動の場合は、近くには草原に巨石が並ぶ「押戸石(おしといし)」や、流れ落ちる滝の裏側に入ることのできる落差9m、幅20mの「鍋ヶ滝(なべがたき)」にも足を延ばしたい。