後世に語り継ぎ平和を願う場所
第二次世界大戦末期の沖縄戦において『特攻』という人類史上類のない作戦で、爆装した飛行機ごと敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊員の遺品や関係資料を展示している。この地が出撃基地であったことから、特攻戦死した隊員の当時の様子、遺品、記録を後世に残し、恒久の平和を願い作られた。
国の為に命を捧げた特攻隊
1945年、同盟国であったドイツが降伏すると、連合軍の攻勢は日本だけに集中するようになり、日本全土が苦戦を強いられた為、日本政府は沖縄を本土の最前線と考えていたので、その最前線を守るために採られたのが特攻作戦だった。重さ250kgの爆弾を装着した戦闘機で敵の艦船に体当たりして沈める、パイロットは必ず" 死ぬ" という『必死』条件の作戦。特攻隊は全国から集められ、1000名以上のパイロットが命を落とした。展示では数名の隊員の家族紹介や当時のエピソード、家族などにあてた実物の手紙などが展示されている。当時の戦闘機や、海中から引き揚げられた戦闘機も展示されており当時の悲惨な戦場が垣間見られる。また、特攻隊員が寝泊まりしていた兵舎も復元展示されている。館内は音声ガイドがレンタルでき、英語、中国語、韓国語に対応しており、隊員のエピソードや戦闘機の説明を詳しく学ぶことができる。