八葉山天台寺

苦難の歴史と復興、東北最古の寺を守る最高傑作・聖観音立像を見る

フォトギャラリーを見る
奈良時代、古代日本に産声を上げた天台寺。華やかな歴史と悲劇の歴史があっても、残った東北最古の寺。鉈彫(なたぼり)の手法で彫られた仏像は必見。
営業時間
土 ( 8:30 AM ~ 4:30 PM )
日 ( 8:30 AM ~ 4:30 PM )
平日 ( 8:30 AM ~ 4:30 PM )

11月-3月4:30pmまで
料金
Adult: 300 JPY
Children: 300 JPY
住所
岩手県二戸市浄法寺町御山久保33-1 天台寺
電話番号
(0195   ) 38-2500

画像&動画

フォトギャラリーを見る

About

東北最古、繁栄と破壊の歴史を辿った寺院

728年、天皇の勅命を受けた僧、行基(ぎょうき)が開山。平安時代には寺が整い、参道下の桂(かつら)の大木から湧く清水を霊水と崇め、古代における国内最北の仏教文化へ発展したと考えられている。14世紀には東北で勢力を拡大していた南部氏の保護を受け発展、17世紀、江戸時代には寺の再興、大修理を行い、27の末社を有する大寺院として隆盛を誇った。しかし、19世紀の仏教排斥運動「廃仏毀釈」により寺は激しく衰退。広大な土地は境内周囲のみを残し取り上げられ、文化財の破壊など、廃仏毀釈による国内最大の被害を被ったといわれている。1953年には業者により境内の杉の巨木1666本が無断で伐採された「霊木伐採事件」など悲劇が続いた。これらの事件が世間に与えた衝撃は大きく、寺の保存と復興を呼びかける機運が高まり、1976年、天台宗東北大本山中尊寺貫主今春聴(こん しゅんちょう)が特命住職を拝命、復興に着手した。その意思を継ぎ1987年、有名な女流作家、瀬戸内寂聴(せとうち じゃくちょう)が住職に就任し復興に力を注ぎ、岩手有数の寺院となる復興を遂げた。

数々の難を越え安置される貴重な平安仏

廃仏毀釈により多くの文化財が破壊される中、当時の檀家の人々により幾つかの仏像が持ち出され、隠されたが、土中に埋めたり、野ざらしのままで保管されるなど、厳しい環境の中に置かれた。しかし、素朴な中に温かい表情を湛え、厳しい時代を生き抜いて往時を伝える仏像は必見である。寺に安置される仏像59体のうち13体は平安時代に作られたものと言われ、行基作といわれる「聖観音立像」は、像表面の大部分をノミの痕を残して仕上げる「鉈彫」(なたぼり)という独特の手法を用いた最高傑作と言われる。

もっと見る

Plan your trip to iwate

Chat with a local tour guide who can help organize your trip.

Request a Tour