日本屈指の伝統工芸の町「加賀」の華麗な工芸
加賀では、16世紀から長く栄えた加賀藩前田家の保護の下、華やかな工芸文化が発展した。華やかで落ち着きのある絵柄で有名な「加賀友禅」(着物)、色鮮やかな「九谷焼」、国内98%のシェアを誇り10000分の1㎜という薄さに伸ばす技術を持つ「金箔」、優美で堅牢な「輪島塗」など、日本有数の工芸文化を誇り、熟練の職人たちによって引き継がれている。「加賀・伝統工芸村ゆのくにの森」では、これらの伝統工芸が一堂に集まり、一級品の工芸品を見学し、制作体験ができる。制作は専門スタッフが指導してくれるので安心だ。2016年には第36回「プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」に選ばれた人気スポットだ。
体験メニューは約50種類!
「ゆのくにの森」では、11の館で50種類以上の体験メニューが用意されている。輪島塗の工法“沈金”を用いた箸作り、友禅の型染によるハンカチやTシャツ、九谷焼ではろくろを使って湯呑制作、上絵付けも体験できる。各コースおよそ20分から40分ほど、滞在時間に合わせてメニューを選び、いくつか組み合わせての複数体験も可能だ。体験メニューの受付は、制作時間を考え3pmまでには済ませよう。
100年を超える貴重な古民家で茶の湯を愉しむ
「加賀・工芸村ゆのくにの森」にある古民家は、北陸3県から移築された、いずれも貴重な歴史ある建造物だ。茶の湯の館「方丈庵」は、1780年代に建てられた古民家で、重厚な茅葺屋根が美しく、山野草が咲く庭園を眺めながらのお抹茶や甘味が味わえる。