長い歴史の中で愛され続ける温泉街
有馬温泉は、古代より皇族や貴族にも愛されてきた歴史ある温泉。平安時代に書かれた有名な書物「枕草子」の中でも三名泉のひとつとして数えられ、江戸時代には温泉番付において最も格式の高い温泉として選ばれるなど、関西の温泉といえば有馬温泉といわれるほど格式と伝統を誇り続けてきた。自然豊かな六甲山のふもと、紅葉谷の大自然に囲まれるように広がる有馬温泉街は、春には桜、秋には紅葉と華やかに色づく。さらに、夏にはきれいな環境でしか見られないホタルの姿がみられることも。真っ白な雪化粧をまとう冬の温泉街も風情がありおすすめである。温泉街の中心にある真っ赤な橋「ねね橋」や、四季折々に表情を変える自然の中にたたずむ温泉寺など、どこか懐かしさのただよう温泉街をゆったり散策してみては。
外湯めぐり
有馬温泉街には、その良質な湯を気軽に楽しめる外湯がたくさん。その中でも有名なのが、「金の湯」と「銀の湯」である。「金の湯」では有馬温泉の名湯・金泉を楽しむことができる。金泉は塩分濃度が高く、体が芯から温まるのが特徴で、皮膚の病気に効果があるとされている。隣には無料の足湯も。一方、「銀の湯」では、名湯・銀泉の温泉が楽しめる。銀泉は、無味無臭のさらさらとしたお湯が特徴。神経痛などに効果があるとされ、飲めば食欲増進にも良いとされる。和風なつくりの落ち着いた内装で人気である。気軽に利用できる外湯めぐりは、日帰りの観光客にもおすすめ。
その他の施設
約4000点のおもちゃが展示されている有馬玩具博物館や、有馬人形筆、有馬籠などの古くから伝わる有馬の伝統品などを扱うお土産屋めぐりなど、温泉以外でも楽しめる。