コース環境が整備され、一帯がサイクリストの聖地に
海道沿線には15か所のレンタサイクルターミナルがある。気軽に自転車を借りることができ、乗り捨ても自由。ロードタイプ、電動アシスト付き、子ども椅子付き、タンデムタイプなど種類も豊富。「サイクルオアシス」と呼ばれる休憩所では空気入れの貸出し、給水、トイレの利用、観光マップの提供などを行いおもてなしも豊富。
日本の海賊の歴史にふれる島めぐり
瀬戸内海の多島美はもちろん、かつてこの地域で日本の海賊として勢力をふるっていた村上水軍の歴史をたどるのも面白い。まずは今治市側、長さ4km世界初の3連吊橋「来島海峡大橋」で絶景を楽しもう。橋を渡った大島には「今治市村上水軍博物館」がある。戦国時代、海の大名と呼ばれた村上水軍について学べる日本で唯一の水軍博物館だ。鎧の上からはおる陣羽織のレプリカなどが試着できるコーナーもあり、3階の展望台からは水軍の居城があった能島を一望できる。村上水軍の本拠地「能島」では潮流体験ができる船旅で一休み。500年前と変わらぬ最大10ノットの激しい渦が目の前にあらわれる。さらに伯方島を通って、国宝の島、大三島へ。全国の武将が信仰した大山祇神社に隣接する「大山祇神社宝物館」には全国の武具甲冑の国宝・重要文化財の8割が所蔵されている。なかでも村上水軍の一族で、瀬戸内のジャンヌ・ダルクと呼ばれる鶴姫が着用したと伝わる鎧は日本で唯一の女性用鎧。ここまでの所要時間は約6時間。この先には因島水軍城などもあるので事前にチェックし、効率よくまわりたい。