磯部温泉は、古くから、中山道を往来する旅人に利用され、明治時代に軽井沢町が別荘地として開拓される前は、別荘地としてもにぎわった。世界中で使われている温泉記号(♨)の発祥の地でもあり、1661年に出された、磯部温泉付近の土地の所有権をめぐる裁判の判決文の付属絵図に、磯部温泉を表す記号として温泉記号が用いられたことが始まりといわれている。
現在の磯部温泉は、碓氷川沿いに8件の温泉宿が静かに立ち並んでいる静かな温泉地であり、花火大会のほか、江戸時代から作られている銘菓「磯部せんべい」や、アユ料理などが名物である。