石段街で温泉、グルメ、遊戯を楽しむ
400年以上の歴史がある伊香保温泉のシンボルと言えば「石段」。“1年中賑わう街に”という想いから365段ある。石段の入り口付近、右手側に位置する蔵造りの「石段の湯」は共同浴場なので、価格もリーズナブル。伊香保温泉は“黄金の湯”と呼ばれ、もともとは無色透明。だが鉄分が含まれるため空気に触れると茶褐色になる。刺激が少なく体を芯からあたためる湯として女性に優しい“子宝の湯”としても知られている。また群馬はこんにゃくの生産量が全国1位。しょうゆの味がしみ込んだ玉こんにゃくは絶品だ。そして伊香保の温泉まんじゅうは外せない。茶色くてつやのあるまんじゅうは天皇家への献上品に選ばれたことがきっかけで全国に知れ渡るように。黄金の湯にちなんで茶色い皮になったまんじゅうは“湯の花まんじゅう”と呼ばれ温泉まんじゅう発祥の地となった。石段街には日本の温泉街で楽める昔ながらの遊技場がいくつかある。射的や弓、輪投げ、手裏剣などができ、大人も童心にかえって楽しむことができる。石段のぼりに疲れがでる中央付近には無料の足湯が。「岸権旅館」の“辰の湯”は宿泊者でなくとも楽しめるので足の疲れをいやすには最適な場だ。石段を登りきったところあるのは「伊香保神社」。木々に囲まれた神社は石段街のにぎわいを見下ろすように静かに佇んでいる。