昔ながらの飛騨の農村暮らしを体験
飛騨民俗村 飛騨の里は、農山村の暮らしや飛騨地方に伝わる季節の行事を再現した博物館。飛騨の貴重な古民家を移築復元した「民俗村」と、合掌造りなどの茅葺き民家が見られる「飛騨の里」から構成されている。中でも「民俗村」にある旧野首家は、この博物館のシンボル。飛騨地方で現存する最古の民家と言われ、裂いた板を幾重にも重ねその上に石を置いた榑(クレ)葺き屋根が特徴だ。全国から姿を消してしまった榑葺き屋根の民家は、他では見られない貴重な建物だ。
飛騨の里には、今では貴重な茅葺き民家が
もうひとつの見どころ「飛騨の里」では、移築・復元された6軒の茅葺き民家が点在。白川郷などで見られる合掌造りと屋根の傾斜が緩やかな入母屋造り、2種類の茅葺き民家を見ることができる。飛騨の里の中心にある旧西岡家は、白川郷から移築された合掌造り。もともとは住職が暮らしていたこともあり、寺の庫裏らしい特徴も随所に見られる。入母屋造りの旧富田家では、地元のお年寄りが白糸で模様を描く飛騨さしこを実演(冬を除く)。暮らしの中で生まれた芸術を、身近に見ることができる。
2つの施設をつなぐ通りにも、お楽しみがいっぱい!
民俗村と飛騨の里の間を結ぶ飛騨の里通りには美術館やレストランをはじめ、工芸品店などが点在。移動の途中も、見どころが満載だ。世界遺産である五箇山から移築した合掌造りに滞在できる民宿など、宿泊施設も揃う。また飛騨の里の入口付近には、お土産店のほかにも「飛騨高山思い出体験館」があり、予約なしで物作りが体験できる。飛騨地方の民芸品さるぼぼづくりや和ろうそくの絵付けなど、メニューも多彩に。飛騨地方の伝統に、気軽に触れることができる。