貴重な合掌家屋を、保存・展示
岐阜県重要文化財指定建造物に指定されている9棟の合掌家屋をはじめ、神社やお寺本堂、水車小屋など26棟の建造物を保存・公開している野外博物館。なかでも「旧山下陽朗家」は、白川村に現存する数少ない18世紀の合掌造り。江戸時代の面影を、色濃く今に伝えている。紅葉の季節には、夜間のライトアップを開催。合掌家屋と色付いた樹木の美しいコントラストが満喫できる。
当時の暮らしぶりを伝える資料を常設展示
合掌家屋内部では、白川郷に暮らす人々の生活や山村の歴史を物語る数々の民俗資料などを展示。囲炉裏や屋根裏部屋など、昔ながらの暮らしを見学することができる。「旧中野義盛家」では岐阜、富山県境にある加須良地区と桂地区を、写真パネル28枚にて展示。今では消滅してしまった合掌集落の様子を、知ることができる。「東しな家」では、加須良集落で実際に使用されていた民具や生活用品などを展示。当時の人々の生活の知恵が体感でき、興味深い。
白川郷に伝わる伝統文化を体験しよう
4~10月の間は、白川郷の伝統文化の体験が可能(有料)。稲わらを使った草履作りやヒデ(ヒノキ材を薄くスライスしたもの)を組み合わせたコースター作り、草木染めによるハンカチ作りなどが体験できる。中でも人気があるのは「そば打ち体験」。そば粉から打ったそばは、その場で食べることができる。これらの体験学習は、午前の部が10時から、午後の部は1時30分からの2部制。事前に予約が必要だ。