道後温泉のシンボル道後温泉本館
3000年を超える歴史をもつ道後温泉は日本最古の温泉としても知られ、アルカリ性単純泉の湯質で湯治や美容に適している。道後温泉のシンボルが1894年に建築された木造三層楼の「道後温泉本館」で、日帰り入浴が楽しめる。日本を代表する文豪 夏目漱石の小説『坊ちゃん』にも描かれ、宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルにもなったと言われる。本館三階の屋上に設置されている振鷺閣には温泉で怪我を治癒したと言われる伝説の白鷺(しらさぎ)を据え、中央に吊るされた太鼓は、昔から時刻を告げる「刻太鼓」として1時間毎に打ち鳴らされていたが、現在は、毎朝6時に太鼓の音で開館を告げ、昼、夕の計3回鳴らされている。温泉は「神の湯」に男湯2つと女湯1つ、「霊の湯(たまのゆ)」に男湯1つと女湯1つがあり、入浴プランは4つありそれぞれ料金が異なる。入浴のみのプランや、入浴とレンタル浴衣と茶菓子付きの2階大広間での休憩プラン、入浴とレンタル浴衣と茶菓子付きの3階個室休憩プランなどがある。無料で漱石ゆかりの「坊ちゃんの間」を見学でき、霊の湯を利用者は1889年に皇室専用の湯殿として建てられた「又新殿(ゆうしんでん)」の見学が可能だ。
徒歩観光に最適な観光スポット
徒歩圏内には湯をかけるとご利益のある「玉の石」、足湯と時間毎に音楽とともに動き出す坊っちゃんからくり時計が楽しめる「放生園」、道後温泉銘菓「一六タルト」や「坊ちゃん団子」などの土産物やカフェなどが並ぶ「道後商店街」、道後の湯を守り続ける「湯神社」、朱塗りの美しい「伊佐爾波神社(いさにわじんじゃ)」などがある。蒸気機関車に見立てた「坊っちゃん列車」で松山市内を巡ってみるのもおもしろい。